まずはお勉強！浴衣の基礎知識

毎年浴衣を着て浴衣を着慣れている人でも、『浴衣の基礎知識を知っている！』という方は少ないと思います。浴衣を着慣れている人も、初心者さんも、まずは浴衣の基礎知識を勉強しましょう。浴衣について勉強することで、自分の手持ちの浴衣がどんな物なのか、どんな意味があるのかが解り、愛着がわき余計に大切にできるはずです。浴衣をこれから購入するという初心者さんも、浴衣の基礎知識を学ぶことで自分のイメージにぴったりの素敵な浴衣を手に入れることができます。

浴衣の基礎知識①仕立てについて

着物は基本的に、反物という1着分の布地を巻いた状態で売られています。ただ浴衣や小紋などのカジュアルな着物は、プレタという仕立て上がった状態で売られていることが多く種類も豊富にあります。プレタのいい点は、実際に着るところをイメージしやすく、店舗では試着も可能なところが多いので浴衣初心者さんには、断然プレタがお勧めです。浴衣通販では、帯や下駄もセットになって売られていることが多く、コーディーネートが苦手な方や初めて浴衣を購入する方でも失敗することなく浴衣を選ぶことができます。

プレタの浴衣

仕立て上がった状態で売られている浴衣のことを言います。浴衣はおはしょりで身丈の調節ができるので、プレタのサイズは大体155ｃｍ～168ｃｍ位までに対応可能です。最近ではトールサイズの浴衣も売られているので、170ｃｍ以上で身丈が心配なかたは、トールサイズの浴衣を探すといいでしょう。

お仕立て浴衣

反物の状態で選び、サイズをきちんと測って自分のサイズに仕立ててもらうのがお仕立て浴衣です。仕立てには反物代とは別に、仕立て代というのがかかり、少々高いのが難点ですが、どんな体系の人でも自分にぴったりのサイズに仕立ててくれるので安心ですし、仕立てるという過程からプレタの浴衣より愛着がわきます。

浴衣の基礎知識②素材について

浴衣は元来、裏地の無い木綿の平織の生地で作られていましたが、最近では朝を混ぜたものやポリエステル素材の物も多く、折り方も様々です。色や柄をみて好みの浴衣を選べばいいのですが、初心者さんにはある程度張のある素材の方が着崩れしにくいのでお勧めです。

綿コーマ

コーマ糸で織られた、肌触りの良いしなやかな生地。洗濯を繰り返すと生地が柔らかくなります。吸収性に富んでいるの、暑い夏でも涼しく着られます。

紅梅

格子状の織り目が特徴的な高級素材です。生地が肌に張り付かないので、汗をかく暑い夏でも涼しく着る事ができます。半衿をつければ、夏の着物風にも着られお洒落です。

楊柳

縦方向に細長いしぼがある織物です。しぼの形が柳の葉を重ねたようにみえるので、この名前が付きました。しわになりにくいのが特徴的で、肌触りもサラッとしています。

絞り

絞り染めの技法で作られた高級素材です。凸凹のある独特の風合いが特徴的です。軽くて涼しく、木綿素材でもしわが目立たないのも魅力です。

セオアルファ

通気性に優れた、ポリエステル素材。シワになりにくく、洗濯機であらえアイロン無しで着られる扱いやすい素材です。

絽

織り目の数本おきに隙間が横方向にある生地です。透け感があるので、見た目も涼し気で爽やかな印象。綿素材のほかに、ポリエステル素材もあります。

浴衣の基礎知識③柄付けと格

浴衣は元々、湯上りに羽織ったり寝間着として着られていましたが、現在では外出着として定着しています。しかし着物としては1番カジュアルとされているので、フォーマルな場所では着られません。柄付け（柄の入り方）も、小紋と呼ばれる全体に同じ模様が繰り返されているものが殆どです。中には絵羽と呼ばれる柄付けのものもあり、夏着物として半衿や足袋を合わせ、少し格をあげて着ることもできます。

小紋

上下に関係なく、全体におなじがらが繰り返し入っている物。浴衣は殆どがこのタイプになります。

浴衣の基礎知識④柄

季節や柄、生地に至るまで、細かく色々な決まり事がある着物の世界ですが、浴衣だけは特別です。特に季節をきにしないで、好きな柄や好きな色の浴衣を着ることができます。桜などは春の花ですが、夏の浴衣の柄に多く使われていますし、椿など冬のお花や植物も浴衣に多く使われています。もちろん季節に合わせて、その季節の植物柄の浴衣をきるのも粋でお洒落な着こなしですが、季節を関係なく好きな柄を選べてお洒落を自由に楽しめるのが浴衣のいいとことです。

植物柄

牡丹柄の浴衣

薔薇柄の浴衣

百合柄の浴衣

ピンポンマム柄の浴衣

朝顔柄の浴衣

動物柄

ウサギ柄の浴衣

猫柄の浴衣

燕柄の浴衣

金魚柄の浴衣

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