浴衣の見出しなみ〜つけ衿と半衿とは〜

つけ衿（つけえり）・半衿（はんえり）ってどんなの？？

半衿とは、和服用の下着である襦袢に縫い付ける替え衿のこと。 名前は、その長さが実際の襟の半分程度であることから。 本来の目的は襦袢を埃、皮脂や整髪料から保護するもの（汚れたらはずして洗濯し、何度も使用する）であるが、顔に近い部位に身につけるものであることから着こなしのポイントとしても活用されている

出典:wikipedia

つまり半衿とは、長襦袢の衿の上に縫いつける衿のことです。本来は、衿汚れを防ぐために用いられていたのですが、現在では、おしゃれポイントとしての要素が強くなっています。そのため、ビーズやレース、刺繍を施したものも人気があります。

どんな風にお洒落に使うの？

襟元から、この半衿を覗かせることで、柄やデザインが追加できるので、差し色的な感じや、ワンポイントのお洒落として使えます。

着物の場合は、長襦袢に縫い付けないといけない半衿ですが、とても手間がかかるので、ここでは、長襦袢なしで半衿をつけたように見せることができる「つけ衿」の使い方を紹介します。この「つけ衿」は一般的には「美容衿」などと言われています。

では、つけ衿のつけ方を紹介します。

肌襦袢姿からのスタートです。つけ衿を首にかけて、左右の衿の長さを揃えて一方の手で持ち、もう一方の手で、衣紋の位置を決めます。

衣紋の位置をキープしつつ、右、左の順に重ね、のどのくぼみが見える位置で交差させます。このとき、外側に来ている長い紐を左右それぞれの手で持ちます。

その紐をそのまま後ろに持って行き、後ろの引き布についている紐通しに通して、交差させます。これで、衣紋の位置が決まります。

紐を前に持ってきて、蝶々結びをします。その他についている紐も、それぞれ結び合わせます。

この上から浴衣を着れば、出来上がりです。浴衣の衿から半衿（つけ衿）が見えて、一段と上品に、夏着物風スタイルの完成です。